指関節が痛い!【腫れ痛みの原因】

指関節が痛い!指関節の腫れ症状、痛み症状の原因・治療法について入門者向きにわかりやすく解説しております。

◆第一関節が腫れる・曲がる症状・原因について

 指関節の第一関節に腫れや痛みを伴う症状を発症した場合、「ヘバーデン結節」と呼ばれる指関節の病気を発症している可能性が考えられます。

 ヘバーデン結節とは、指の第一関節を中心にコブ状の腫れや変形症状をもたらす疾患で「変形性関節症」の一種です。

 変形性関節症の代表としては変形性股関節症や変形性肩関節症がありますが、症状は同類で指関節そのものが変形する症状をもたらすという特徴があります。

 指関節の変形性関節症としては、指の第一関節のヘバーデン結節と合わせて、第ニ関節に変形をもたらす「ブシャール結節」と呼ばれる病気があります。

 このブシャール結節はヘバーデン結節を発症している患者のおよそ20%に合併症として症状を発症することも確認されております。

 尚、医学的には明確な原因は確認されておりませんが、加齢にともなって発症確率が高くなる疾患であり男性よりも女性に多く発症することが確認されております。

 指関節の変形を伴う疾患にはリウマチ結節がありますが、ヘバーデン結節はリウマチ結節とは全く異なる指の病気です。

 ヘバーデン結節が確認される指は主に人差し指、中指、薬指、小指の第一関節(DIP関節)に集中します。

 症状としては赤い腫れや第一関節から指先が曲がる変形症状、そしてミューカスシスト(粘液嚢腫)と呼ばれる透明の水ぶくれのようなものが第一関節に発生する事があります。

 治療法としてはまず安静が第一で、痛みが極端に強い場合はステロイド関節注射を行ないます。

 変形が強く日常生活が困難な場合はコブ状の結節を手術によって取り除くケースもありますが、原則として保存療法による治療からはじめます。

◆指の付け根の腫れ痛みの原因について

 指関節の指の付け根部分の関節に腫れや痛みを伴う症状を発症した場合は、「関節リウマチ」を発症している可能性もしくは予備軍の可能性が考えられます。

 関節リウマチは膠原病に属する疾患で体を守る免疫システムが自分の体を過剰に攻撃してしまう自己免疫性疾患です。

 代表的な症状としては手の指関節や足の指関節に腫れや変形をもたらす症状を発症します。

 指関節では指の付け根部分の関節と、第二関節が腫れ上がるケースが多く、激しい炎症症状を伴う骨膜炎を発症します。

 指関節に痛みを伴う疾患の多くは女性に圧倒的に多く症状を発症する傾向がありますが、この関節リウマチに関してもやはり発症割合は女性が大半を占めます。

 代表的な自覚症状としては朝方の指のこわばり症状が挙げられます。

 この朝方の指のこわばり症状は前述したばね指腱鞘炎の症状と類似しておりますが、ばね指では腱鞘の引っ掛かり症状が確認できるため関節リウマチのこわばりとは自覚症状に違いがあります。

 関節リウマチによる指関節の変形や腫れ、強い痛み症状は日中は痛みが治まる傾向にありますが、指関節だけでなく手首、肘など全身の関節に炎症が広がる可能性を持つ疾患でもある為、リウマチの可能性が検討される場合は必ず病院で検査を受けることが大切です。

 関節リウマチの治療では根本的な病気の改善を計ることが難しく完治が困難な病気であることからも、基本的には長期間に渡って継続的に治療を行なっていく事になります。

 但し、近年は早期発見、早期治療の開始により効果の高い治療法も研究されてきているため、関節リウマチの治療に関しては病気の早期発見が何よりも重要なポイントとなります。

◆指関節の医学的名称について

 指関節は一般的に指先の第一関節、中間の第二関節、そして指の付け根部分にあたる関節に分類されます。

 尚、各種関節は医学的に以下の名称で呼ばれております。

【指関節の医学的名称一覧】
★DIP関節 ⇒ 遠位指節間関節(第2指~第5指の指先から一番目の関節)
★PIP関節 ⇒ 近位指節間関節(第2指~第5指の指先から二番目の関節)
★MP関節 ⇒ 中手指節間関節(指の付け根の関節)
★IP関節 ⇒ 指節間関節(親指の指先から数えて一番目の関節)

 自分の手の指を見てみるとわかりますが、親指は2関節、第2指~第5指は3関節で構成されております。

 その為、上記のように親指と第2指~第5指では呼び方が若干変化しております。

 突き指が最も多く発症する関節は近位指節間関節ですからPIP関節です。

 また、骨が剥離するマレッドフィンガーと呼ばれる指の病気や前述した変形性関節症のへバーデン結節などは遠位指節間関節のDIP関節に発症します。

 基本的な豆知識ではありますが覚えておいて損はありません。